地方公務員の就職先・活躍できる場所

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地方公務員の就職先・活躍できる場所

市町村区役所、都道府県庁のどちらか

 地方公務員、特に行政職の主な職場は市町村区役所と都道府県庁だ。市町村区はより地域に寄り添った行政を、都道府県庁は広い範囲の行政を司る。仕事の内容も、就職するルートも違うので、どちらが自分に合っているかを考えてみよう。

○市町村区役所

 いわゆる地域の役場が、市町村区役所だ。住民票を発行する市民課、国民健康保険や年金を扱う保険年金課、生活保護を扱う福祉課、税の徴収や相談に応じる税務課など、市町村区役所にはたくさんの部署がある。行政職として採用された場合、これらの部署を数年に一回の頻度で渡り歩くことになるのが一般的だ。

 部署によって仕事の内容はさまざまだが、どの部署でも、その地域の住人と直接接する機会が多い点は共通している。例えば税務課では、固定資産税の調査で住民の家を訪れる、福祉課で生活保護の相談に乗る、商工課で町おこしについて商店街の人と考える、といったような事だ。地域の人と面と向かったコミュニケーションが取れて、直接貢献している実感が得られるところが、市町村区役所で働くうえでの大きなやりがいになるだろう。

○都道府県庁

 市町村区役所と同様に、地域(この場合は都道府県全体)の税、福祉、健康、産業といった政策を担っているのが都道府県庁だ。組織としては、市町村区役所をさらにスケールアップしたものだと考えるといい。

 実際に、業務内容のスケールも大きい。例えば海外のファッション学校と連携して自県の繊維作業をプロモーションするプロジェクトを立てる、県の福祉施設での介護ロボット導入を支援する、民間のリサイクル会社と協力して大規模なゴミ処理場・リサイクル複合施設をつくる。これらはすべて都道府県庁が主導して実際に行われたプロジェクトや現在進行中のプロジェクトだ。

 業務すべてではないが、仕事相手は国やNPO、海外、市町村区やほかの都道府県などの組織が中心となる場合が多い。誇りをもって仕事に取り組むことができるだろう。

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