地方公務員のやりがい

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地方公務員のやりがい

愛着を持った地域に貢献できること

 地方公務員の仕事は人々の生活基盤をつくり、支えることにある。その生活基盤は、インフラ、税、福祉、教育と、非常にたくさんのモノ・サービスから成り立っている。地方公務員として働くと、数年ごとの異動を経て、これらのモノ・サービスに広く関わっていくことになる。分野が全く異なるさまざまな仕事を経験できて、かつそのすべてで人の役に立てるのは、地方公務員の独特のやりがいだ。

 特に市町村区役所は、住民との距離がとても近い。窓口対応はもちろん、税務課や福祉課でも住民と直接向き合うことになるので、なにかあったときに感謝される機会も多い。自分の仕事を通じて、その人や地域の役に立てた実感が得やすいだろう。

 都道府県庁で働く場合は、市町村区役所と違ってあまり住民と直接接する機会はない。一方で、ほかの都道府県庁の人や外国の人、国やNPOなど、より広い範囲の「組織」と接するチャンスにはとても恵まれている。また、河川や県全体の制度の整備、観光PRなど、一つひとつの仕事の影響力や規模も大きくなる。その分、無事にプロジェクトを終えられたときの達成感も大きくなるだろう。なかなか目には見えなくても、地域への貢献は、市町村区役所と変わらないレベルで感じられるはずだ。

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