システムエンジニア(SE)の仕事の内容
いろいろな視点から
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システムエンジニアの仕事の内容
使い手のニーズに合ったソフトを開発する
コンピュータを動かすためのプログラム(作業手順や命令、いわゆるソフトウェア)と、ハードウェア(機械)とを組み合わせ、利用者のニーズに合ったコンピュータシステムを設計する技術者がシステムエンジニア(SE)である。
まずは、システム化する業務内容を分析し、それに合ったハードウェアを選定して、ソフトウェアの基本設計をする。設計ができたら、プログラマーに指示して作成に取りかかる。
その内容は、銀行系の業務システム、情報セキュリティーシステム、交通システム、販売管理・生産管理・物流管理の情報システムなど、さまざまなシステムを手がける。
身近な例では、駅や映画館の発券システム、図書館の蔵書検索システムも、システムエンジニアが手がけているものだ。
システムエンジニアの仕事は、おおまかに言うと「要求分析」「要件定義」「基本設計」「詳細設計」の流れで進む。要求分析とは、何のためにどんなシステムをつくるのか、顧客に話を聞いて分析すること。ここでわかったことを踏まえて、システムを導入する目的やシステムの概要、機能を「要件定義」としてまとめ、顧客に提案する。それから実際にシステムの設計を行う。例えば、ユーザーが操作する画面にどのようなボタンを配置するのか、どのような動作を行うのかといったことを決めるのも設計のうちだ。
そうしてできた設計を見て、プログラマーがソースコードを書き、システムが完成する。混同されがちだが、システムエンジニアはシステムの設計を行うのが主な仕事であり、動かすためのソースコードを書くのはプログラマーの仕事。システムエンジニアは顧客とプログラマーの間にいる存在であり、交渉力や説明力など、対人的なスキルが求められる仕事だ。
また、完成したシステムを顧客に渡したあとも、必要に応じてきちんと動作するか管理したり、メンテナンスを行ったりする。